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Lorde 『Melodrama』 レビュー

 

Melodrama [Explicit]

 

 

1. Green Light

アルバムのなかでもキャリアにおいても最もポップで希望に満ち溢れる曲。Bメロの変調とサビのバックコーラスが印象的(I'm waiting for it! That green light! I want it!!!)。アルバムで何度も聴くうちにさらに好きになりました。

2. Sober

3. Homemade Dynamite☆

一番聞き込んでいる曲。早口で駆け引きしているところとか、セクシーな囁き声とか、生々しくてリアルな出会い初めの感じがイイ。恋愛がしたくなりますね。

4. The Louvre

句読点の付け方を深読みしてしまうところとかわかりみが深い、、、なぜかラナデルレイの「Summertime  Sadness」を思い出した。

5. Liability

美しいピアノのメロディーに乗せた独白。重すぎるから恋人に捨てられたという自覚、そして「Royals」でグラミー賞を取り、天才といわれる自分もおもちゃのように大衆から飽きられていく悲しみが伝わってくる。

6. Hard Feelings / Loveless

7. SoberⅡ(Melodrama)

8. Writer in the Dark

アルバムのなかで最も感傷的な曲。ストーカーまがいなことを言いつつもちゃんとけじめをつけて前に進む意志が芽生えはじめている。

9. Supercut☆

もう関係が終わっているのはわかっているけど、どうしても昔の美しい思い出やありもしない未来のこととか考えてしまうのがもどかしく、切ない。走馬燈の走る感じの音で崖から飛び降りるシーンが思い浮かんだ。

10. Liability(Reprise)

11. Perfect Places☆

救い。完璧な場所に私を連れて行ってよと歌っているのに、最後に「じゃあその理想郷はなんなのよ?(What the fuck are perfect places?)」とか言ってしまうところ、好き。Bメロ気に入ってるから二番目になかったのムズムズする、、、

 

総合評価:9.0

 初夏の日の入り後の空気感をもつアルバム。一曲一曲のクオリティが高いのはもちろんだが、アルバムのなかで物語性を帯びることで奥行きが増し、曲とともに場面ごとの情景が浮かび上がる。「Green Light」でメロドラマの始まりを告げ、「Sober」~「Supercut」において、出会うところから破局、怒り、悲しみ、逃避、絶望そして現実を受け入れるまでのプロセスを描いている。「Liability」と「Liability(Reprise)」はそんな苦しくなる展開にさらに追い打ちをかけるように重い存在の自分に対する嘆きを歌い、どん底まで落ちたところでラストの「Perfect Place」でやっと負のスパイラルから抜け出すのである。で、ここでまた「Green Light」に戻ると、なんと、車の上でダンスができるほど吹っ切れているんですよ(MV参照)。完全に前の恋人のことで整理がついたかというと全然そんなことはないけど、それでも前に進まないとどうにもならないし、不安を抱えつつも希望に満ち溢れているのがもう。。。(涙)リスナーはここからまた泥沼(二周目)にハマっていくわけです。ロードちゃん、次はいい恋をしようね、、、!

 


Lorde - Green Light